北海道公立病院視察(調査・研修)の報告

標準
香取市の喫緊の課題である小見川総合病院建て替えに当たって、公立病院で同規模の2つの病院の建設に至るまでの経緯と建設の状況について調査・研修するため訪問しました。

Ⅰ.生き残りをかけた広域紋別病院

広域紋別病院は地域のセンター病院として2次医療と2次救急医療を担う。
北海道から移管を受け、西紋別地域5市町村が共同で運営する一部事務組合の公立病院。(人口は約4万人)。
職員数:121人(医師13人、看護師69人、医療技術者等48人)で運営。
【新病院建設の経緯から参考点を探る】
*病床数:現状と同じ150床、17診療科。
(内科、外科、循環器内科、呼吸器内科、小児科、産婦人科、整形外科、眼科等)
*建設場所:高等学校跡地(約2万㎡)。
*医療機器:CTやMRI等を更新。
*医療情報システム:電子カルテやオーダリング等を導入。情報の共有化を図りサービスの向上や業務の効率化を図る。
*設備:省エネルギー・省力型の施設。また、保守管理と安全性を重視した計画。
*建設スケジュール:H23年に改築を決定。H24年に基本設計・実施設計、H25年~26年に建設工事、H27年に開院。
概算事業費;58億2千万円(免震構造、津波対策、防寒対策等を含む)。
【特記】
* 限られた医療資源をより効果的に、安定的に供給できる病院にする。
* 「地域の命は地域で守る」の理念から必要な診療科は赤字でも残す。
* 医師の確保施策:手当のアップや住環境の整備(医師公宅を隣地に)。
* 準備の段階から多くの専門協議会等を設置。将来を見据えた施設内容。

Ⅱ.高度医療に特化した道立北見病院

道立北見病院は、オホーツク圏域における腎臓、心臓、呼吸器疾患のセンター的役割を果たしている。
施設の老朽化(築32年)が進むと共に、効率的な病院運営や医療安全体制を確保するため改築整備している。
その経緯と専門に特化した理由を見聞。
道立北見病院70床を北見赤十字病院532床に隣接整備することで高度医療機能を集積し、一体的な医療提供体制の構築が図られ、同地域の医療を万全なものにする。
【特記】
*北見赤十字病院と連携強化することで、医療連携、運営の効率化や人材育成が図られる。
*経営体質を強化するため病床規模を縮小し、高度医療に特化し経営の安定化を図る。 *新病院は病床数70床(現、130床)、6診療科で医師10人で全職員101人、概算事業費32億円、H27年度に開院予定。 *特に、若い院長のもと、職員のモチベーションは高く感じられた。