「謙虚な心」

標準
◆最近、謙虚さが足りない人が多いのは何故だろうか。
日本人の美徳の一つとしての「謙虚な心」が失われつつあるのはさびしい感がある。

◆グローバル化社会では、自分の意見や権利を主張するディベート(論争)で勝つことのみが正しいと教育され、それが社会的に認められる世の中になってきている。
特に、政治の世界では顕著だ。
相手の心を慮ることができず、ただ自分のみを正当化する。
勝てば官軍、勝ち馬に乗るのが常とはいえ、客観的にみていて見苦しいし、その人や党の品格が問われる。

◆アベノミクスを批判するのではないが、デフレ脱却のための「金融緩和」、「財政出動」、「成長戦略」を3本の矢として強気な発言ができるのも、これまでの負の遺産が底をついて、客観情勢が上昇に転じているからだ。
良きにつけ悪しきにつけ、これまでの人が努力してきたお陰だという謙虚さが欲しい。
周りの人が注意できない、諫言(かんげん)しないでは、裸の王様になりかねない。
いずれにしても、スタートしたばかりで課題山積みだ。
力強い指導力で、この難局を乗り切ってもらいたい。

◆話は変わるが、「言葉は言霊」と言われるように、言葉には魔力がある。
その一言が、人の人生を左右することにもなる。

◆中学校卒業時に、社会に出るにあたっての心得として、「ハイと答えてポンと立つ」の素直な心、「自分に嫌なことは相手にもするな」の思いやりの心、「ご飯は一口30回噛むことで満腹感があり元気になる」と、人が社会で生きていく上で大切な3つの言霊を話してくれた。
この先生の言葉が半世紀以上たった今も耳に・心に残っている。

◆4月は入学や就職で新人が胸を膨らませて社会に巣立つ。
この機会に、先生・上司・先輩・親として、若い人に贈る言葉のひと言に「謙虚さ」が人生において、いかに大事かを教えてもらいたい。
受ける側には素直な心を持っていることが求められるが・・・

◆「謙虚な心」は周りを明るく、清々しくしてくれる。
人間として社会生活をするうえで欠かせない資質の一つである。
謙虚さを忘れず「至誠一貫」の活動で皆様の負託に応えたい。