「良き補佐役とは」

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◆私の若い頃は「読書」が趣味で、枕元には数冊の本を積み、我武者羅に読んでいた。
特に、司馬遼太郎氏、藤沢周平氏、吉川英治氏、堺屋太一氏らの時代物が好きで、勇将の陰で働く参謀や補佐役の生きざまに興味や感動を覚えていたものだ。

◆今日紹介したいのは、堺屋太一著「豊臣秀長」である。
豊臣秀長は、兄秀吉の補佐役として、豊臣家の外的発展と内部調整において、多大な功績を残しており、秀吉ですら成し得ぬことや、秀吉がやりたがらぬことをした。
また、秀吉が行うことに協力しながら自らは目立たぬように成し遂げ、秀吉を大いに助け、兄と同体化することで、重きをなした人である。
成り上がり者の脆弱な組織の中で、終始「良き補佐役」を努め抜いたこの人「豊臣秀長」が居たればこそ、豊臣政権が確立されたと、著者である堺屋太一氏は言い切る。

◆因みに、補佐役とは、「参謀ではない。専門家でもない。もちろん一部局の長でもなく、また次のナンバーワンでもない。」

◆秀長が補佐役として心がけたのは、
☆気配り・目配り・思いやりができる
☆人の話をじっくり聞く耳を持つ
☆公平な評価ができる
☆内部調整ができる
☆常に向上心がある
☆人間関係を調整する才覚がある
☆難しい嫌な仕事をこなす技量がある
☆報告をよくし、正確を期す
☆主人が決心した以上、それに従える
等などで、これらは簡単なようであるが「実践躬行(じっせんきゅうこう)」はなかなか難しい。

◆今日の混乱した政界において、強いリーダーと良き補佐役が求められる。
奇しくも橋下市長の補佐役に堺屋太一氏がいることは、同氏が実践できる立場にあり、そういった意味から興味が湧いてくる。

◆香取市も震災復興や新しいまちづくりに課題山積み。
これらを円滑に進めるには、議会の確かな判断が求められる。
過日、小生は副議長就任の挨拶において、「浅学非才の身でありますが、議長の補佐役として全力で務めさせていただく」と表明した。
微力でありますが、愚直に実践躬行、「良き補佐役」として精進して参りたい。