「避難訓練の大切さ」

標準
◆まさかの万が一が発生。
限界を超えた環境下では、人はまた限界を超えて生き抜く。
こんな場面を数多く見聞し、人間の生命力の強さを学んだ。
先人たちは過去の辛く、厳しい体験から、二度と同じ被害を受けないようにと、生き抜くための教訓を後世に伝えている。
その中に思いを馳せたのが避難訓練である。

 ◆同じ状況にありながら、過去の教訓から避難訓練(避難場所やルートの確認、役割分担や指示命令の一元化等)を地道に実践、継続していた地域は、人災も少なく、被害に大きな差が出た。
日頃の避難訓練の大切さを学ぶ。

◆避難といえば、「津波てんでんこ」の教訓だ。
「津波の時には親子といえども頼りにせず、てんでんばらばらに走って逃げよ」というもので、家族や集落が全滅することを防ぐために三陸地方で言い伝えられてきたもの。
自主防災組織と矛盾する重く、厳しい教えではあるが・・・

◆当地域は利根川右岸にあり、今回の震災で堤防が大きく損壊している。
応急復旧しているものの、現実に水害の危険に曝されている。
今までは狼少年でよかったが、台風シーズンを迎えるにあたり、これからは現実に避難勧告や避難指示といった避難する事態が予測される。
自治会では会員からの要請もあって、避難訓練の必要性を感じていたところ、機を一にして行政側から避難訓練の要請があった。

◆初めての本格的な訓練である。
訓練には地域の消防団、区長、地区社協、民生委員や地区住民の参加が予定される。
今回は訓練の中から避難のための広報、避難方法、避難ルートや場所、避難時の携行品、服装や災害時避難要支援者への対応、安否確認等など、訓練の中から現状の課題や問題を探り、いざ本番に備え、真に住民の安心・安全を確保できる施策を考えることが目的だ。

◆「歴史は繰り返される」
いつ発生するか予測がつかない大洪水に備え、避難訓練は欠かせない事業である。
これを機に「自らの地域は自らが守る」
また、地域として自らが仕組んで避難訓練ができるようになれば本物になる。
是非、成功させたいものだ。
香取市再生、本格復興への道は遠く険しいが、今回の避難訓練が「心の復興」の一つになれば幸いである。