「粋な香取市!」

標準
◆北総の片田舎に「現代科学の粋」を結集したバイオマス施設がある。
この施設は政府勧奨のモデル事業「バイオマス多段階利用システムの構築及び実証実験」で、旧山田町が全国に6箇所設置という事業に手を挙げ実現したもの。
構想から実現まで幾多の困難や試練を乗り越え、現在では実証プラントとして全国から脚光を浴びるまでになった。

◆過日、他市の議員視察に応接した際、一緒に施設の見学をした。
施設長がこの事業の素晴らしさとこれからの将来性について説明されていたが、産・官・学の協働事業としての成功例とのこと。
これまでに施設を訪れた人は3500人を超え、遠くは外国(15カ国)も含まれるとのこと。

◆バイオマスとは、有機性の資源からできたもの。
素人からみれば信じられない牛糞や野菜のカット屑、木屑やわら屑など世間一般からは負の要素しか持たない厄介物が、クリーンなメタンガスや電気、有機肥料へと転換される。
優秀な頭脳、農業・工業科学技術の進歩、農業・酪農生産者の協力があって事業化できたもの。
今や世界の関心事は環境・エネルギー・食料である。
これらの問題解決へ一石を投じる事業として期待されている。

◆話は変わるが、香取市には「粋」を極めるものがもう一つある。
それは江戸の昔より伝わる「佐原の大祭」である。
佐原囃子にのって引き回される山車には、国の重要無形民俗文化財に指定されている山車の彫り物や人形などはさすが「江戸優り」と言われるだけあり、江戸時代からの「粋」を伝えるものがある。

◆現在、この山車や小野川沿いに残る国の重要伝統的建造物保存地域を観光事業の目玉に「町おこし」をしている。
先輩諸氏がつないできたこれらの歴史と伝統を後世につなぎつつ、同時に観光立市としての香取市の興隆を極めていかねばならない。
そのために「粋」を売り物にするのも一考ではなかろうか。
こんな小さな町にも、こんな粋でかつ将来性のある事業がある。
「粋な香取市も捨てたものではない」

◆因みに、広辞苑によれば、「粋(すい)」とは、まじりけのないこと、優れたものとある。
「粋(いき)」とは、気持ちや身なりのさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気を持っていること、とある。